2025年3月月例会報告
3月9日 出席者 秋山、佐藤、沖、宮川、森谷
連絡事項
① 萩原幸子さん、退会についての話し合い。各自それぞれ心のこもった個人メールを送っている模様。
② 東郷さん、萩原さんの退会により、4月以降同人数は10人。槇の会計が逼迫している。
③ 同人数を増やすために、営利目的ではないことを明確にして各公共機関に同人募集のチラシを貼る等の活動を活発化させてはどうかという提案が出される。みなさんも同人募集の内容を考えてみてください。
④ ブック&リユースぐるりにて、槇47号が一冊売れる。
合評
「岬から」 守宮槐
映像が浮かんでくる/宮川さんがこんな陳腐な不倫小説を書くのかと思ったが、ラストが怖かった/生まれ変わる途中のプロセス。生まれ変わりさえ復讐の手立て/ホクロのある娘が生まれても何も感じないとしたら倫大こそがホラーとなるのではないか/閉じた世界は意図的。復讐ではない。娘として生まれ変わるのはそばに居たいから(作者)
「オッポの恋」 守宮槐
コミカルではあるが、人間社会の問題提起となっている/巣が落ちた内幕がわかる。次はシッコクのカッコよさを存分に書いて欲しい/名前の付け方が上手。カラスの見方が変わった/生き物全般が好き。ツキミがパンを盗む場面は体験談。作品に入れたいなぁと思った(作者)
「袖振り合うも多生の縁」 勅使川原正子
書くたびに上手くなっている/枠が出来上がっている。読み手になにを感じてほしいのかを作者に聞きたい/読んだあとに何も残らない。小説としては物足りない。もったいないなと思う/香道の図解がよくわからなかった/シリーズものなのでことわざをタイトルにしている。人と人とのつながりを大事にしていく物語(作者)
「水仙」 麻生悠子
語り口が自然ないい作品。広島弁もいい。水仙の静謐な香りが漂う/今では失われている風情を感じる青春ストーリー。ラストは明るく終わったほうがよかったのでは?/今までの沖さんの作品の中で一番良いと思う。傑作。狂言回し役の井原と南さんの死の対比が作品に深みを与えている/南さんの死は創作。ペンフレンドの母親からは実際には息子の嫁になって欲しいという手紙をもらった(作者)
次回の例会は4月13日(日)
合評作品は、「ぼく」まあ、「夜の葬送歌」守宮槐、「椿の海の物語」鷺町一平、槇47号から「長屋はお気楽です」勅使河原正子をやります。「ぼく」に関しては、作者よりそれぞれの巻末の【ほんのひとこと】の有無についての意見を聞きたいそうです。
0コメント