9月例会報告

9月14日(日) 秋山、佐藤、沖、吉井、井上(計5人)

 前回の例会から夏休みを経て二ヵ月ぶりの例会となりました。出席者が少なかったので、それぞれに近況を語ってもらってから、合評となりました。

 佐藤正子さんが9月9日「女性の日記から学ぶ会」で「日記を書くといつでもワープ」というテーマで講演をして、大変に好評だったということです。

 USさんとファミレスで会って話をした経緯を話しました。書く意欲はある方ですが、ちょっと筆力が乏しくスマートフォンで電話に出るのも苦労している様子もあり、槇の同人には不向きということで入会は難しいとお伝えしました。

 9月28日に匝瑳市で開かれる「ぐるフェス」(ぐるぐるマルシェから名称変更)に二回目の出店をします。今回はネットで幟旗も注文しました。

 森谷さんから来年6月くらいまで、一時休会したい旨のメールをもらいました。10月以降、社命で資格取得を行わなければならなくなり、講習や受験勉強で土日の大半が潰れてしまい、槇の講評会に出ることが難しくなるとの事でした。

 講評のまとめは今まで通りやってくださるとの事ですので、引き続き講評は森谷さんのアドレスに送ってください。

合評

「移動遊園地」(三) 勅使川原正子

伏線が欠けちゃうとわからない/(三)を読んですべて繋がった。勅使川原さんと守宮さんの怖さは違う。勅使川原さんのは、あり得ない空想/まだズレているが、いつか作者の想像力と作品がきっちりハマる時が来る。その時まで情熱を持ち続けてほしい/勢いで書き始めるので結末を考えていない(作者)

「続シャロンの百合」 花散る里

大輔の人間性を疑う。シャロンの花が純潔の象徴ならシャロンの百合はその反対?/「続…」のほうが数段いいと思った。聖書の中の言葉をうまく取り入れている/ひと言でいうと難しい作品。登場人物の心境の変化、展開が早い。読んでいて息苦しくなる/三章構成だがバランスが悪い。視点のブレが見られる。品行方正な男女の話では小説にならないので、これはこれでアリ/大輔の弱さに惹かれる紫音を書きたかった(作者)

「河鹿」 麻生悠子

分かりやすい。上手いなと思う。続きがあったほうがよかった/ベトナム青年のエピソードは省いたほうがいいのでは?/ロマンチックな話。未婚女性の女心が面白い。ラストは川のせせらぎの音はやがて耳に慣れてしまうので、これでよい/起承転結の承までで終わっている。もう少し転にあたるクライマックスが欲しい/更級日記千年紀文学賞応募作。広島が舞台だったものを千葉に置き換えた(作者)

「カモメの塩焼き」

ギョッとするタイトル。カモメとカモは違うので違和感。エッセイは起承転結が大事。しっかりした結びがない/北海道の自然が短い文章の中によく書けている/なぜ、このタイトルなのか。作者は何を言いたいんだろうと考えてしまう/「カモメの塩焼き」はパッと思いついただけで、それほど深い意味があるわけではない(作者)

エッセイをどう講評すればいいのかいいのかという議論になったことを添えておきます。

次回の例会は10月12日(日)。合評作品は守宮槐「巨人の庭」「青い星」、勅使川原正子「輪廻」、夢酔藤山「閑かさや」、乾浩「下総結城が起つ」、酔翁亭梅琴「サンマ」を予定しています。駆け込みで合評をする作品が増えるかもしれません。

10月の例会は槇48号掲載作品の印字原稿および、USBメモリーなどの記憶装置持参。これには編集後記の原稿も含みます。次回例会欠席の方は、秋山まで郵送してください。

文学同人「槇の会」ブログ

千葉県市原市五井を拠点に活動している文学同人「槇の会」のブログです。 年一回、文学同人誌「槇」を発行しています。

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